Uncategorized PR

発達障害の診断や検査について診断は受けるべき?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、心理士(師)himaです!

今回は、「発達検査や診断について、診断は受けるべき?」というテーマでお話ししていきたいと思います。

皆さんが発達検査(や発達相談)を受けよう、医師に出会って我が子を診てもらおう、と考えるまでには色々な経緯があると思います。

市町村の健診等で声をかけてもらったという方、ご家族やご友人などから提案された方、ご自身でお子さんについて考え、理解を深めたいと思った方…きっかけは様々ですよね。

検査や相談、診断について、受ける「べき」かどうかはご家庭の事情や目的、願いによって異なります。
ただ、現役心理師のわたしからお伝えできることは「相手の心理師や医師、あるいは保健師さんなどは決してあなたとお子さんを脅かす存在ではない」ということです。

シーン別にお伝えしていきます。

まずは「診断」についてです。
最初に知っていていただきたいことは、心理師や医師に出会ってお話や検査をする機会があったとしても、相談や受診や検査を受ける=診断される、というわけではないということです。
診断は医師のみが行える行為で、たとえベテランの心理師や保育士であっても、お子さんを診断することはできません。診断を受けたい(お子さんの様相がいわゆる発達障がいに当てはまっているのか知りたい)と考えている時には、医療機関を受診していただくか、市町村に医師の相談日がある場合はそちらを利用していただくことになります。
診断を受けるに当たっては、お子さんの乳幼少期からの様子や成長の状況、現在の様子や気になる点、困っていること(本人が、周りが)などを詳しく伝え、発達検査などの結果も加味して、様々な視点から診断基準に当てはまるかどうかを医師が判断することになります。
発達診断をしている医院は限られるため、かなり先まで予約が埋まっていることもしばしばあります。発達を診ている小児科や小児精神科が足の運べるエリアにあるかを確認し、一度お電話等で予約状況や必要なものなどを尋ねてみられるのが良いでしょう。いきなり病院に連絡することがためらわれるならば、お住まいの市町村の子育てを担当する課(子ども家庭課、子ども健康課などの名前であることが多いです)にお尋ねください。きっと、そのエリアの相談機関を教えてもらえると思います。
相談のみの場合でも、診断を希望する場合でも、医師が正しくお子さんを理解するための情報(生育歴等)を整理して書き出したりしておくことや、尋ねたいことを考えていくことが大切です。限られた時間でのお話になるため、しっかり準備して行きましょう。
「子どもを育てるためのアドバイスや注意点を教えてもらいたい」「診断がつくのであれば教えて欲しい」「子どもの性質について説明して欲しい」「診断を聞く心の準備がまだできていないので、診断名はまだ言わないで欲しい」など、ご家族の希望を伝えておくことで、よりニーズに合ったお話を聞くことができます。
冒頭の「べき」かどうかについてですが、医師の診断書や意見書が必要な場合には、受診と診断が必要です。具体的に挙げると、児童発達支援のサービス(児童デイ)を利用したい場合や、加配の先生に付いてほしい場合、支援クラスに入級したい場合などです。自治体にもよりますがこれらの場合には「診断」を受けていただく必要があると言えるでしょう。

逆に、それ以外の場合には「診断」は必ずしも必要ではないと言えるかもしれません。診断を受けていてもいなくても、お子さん自体は同じ存在です。その子をいかに理解し、どのように関わっていくのかということが大切なポイントになります。

では続いて「検査」についてです。


わたしたち心理師はこの段階でお会いすることが多いですが、結論から言いますと「もしも気になることや悩んでいることがあれば、気負わず気軽に来てもらいたい」です。
検査にも様々な種類がありますが、それらを通してお子さんの今の発達の段階や得意不得意、場合によっては気質などもよくわかるかもしれません。その結果を踏まえ、今のお子さんに必要な手助けや励まし、苦手なところを補う方法、次に身につけてほしい課題…などをお伝えしていくことができます。
もし、今何か困りごとがあるのだとしたら、なぜそれが起こっているのかのヒントと解決策を得られるかもしれません。
検査を受ける目的は、検査を通してお子さんを理解し、必要なことや大切なことを考えていくことだとわたしは思っています。心理師がお子さんを「診断」することはありません。大切なお子さんを理解し、その子が楽しく明るく、できれば困りすぎることなく成長していけるヒントを得る機会であると思っていただけると嬉しいです。
わたしの所に来ていただいた方のほとんどが「来て良かった」「まずどうしたらいいかわかった」「不安を聞いてもらえて安心した」「もっと早く来たら良かった」などの感想を持って帰ってくださっています。


発達検査と聞くと構えてしまいがちですが、視力検査と同じようなものだと考えてみてください。
目が悪いのではないか→視力検査→メガネの使用
子育てにコツがいるタイプかもしれない→発達検査→工夫や手助け
という風に考えてみるとイメージしやすいかもしれません。
もしも悩まれている方がいましたら、一歩踏み出してみられても良いと思います。